「メキシコ紀行*その2*」

メキシコでは限られた時間の中でも、たくさんの場所に連れていってもらえました。
写真をどんどん載せていきます!


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アステカ人が受けていた予言の「サボテンの上でヘビを食べている鷲がいる地」という場所が、まさにこの場所だったそうで、ここからアステカ帝国を築いて行ったという神話の場所だそうです。
ここをアステカ帝国とする!なんですね!


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メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂。
内部の装飾の美術様式の多様な事から、長い時間をかけて作られた歴史を感じました。
毎日の生け贄の儀式による血で真っ赤に染まっていたというアステカ帝国のピラミッドを崩し、石材にして建てられたこの場所。

歴史を経た今、もしアステカの魂に触れる事があれば、
貴方がたの築いたものは、遠い時を越えて大切に保存され、語り継がれているよと伝えたい。
この時、ちょうどミサをしていて、パイプオルガンの音色と祈りの声がとても美しかったです。

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メキシコシティの一角には、古い様式のスペインの建築が密集していました。
ヨーロピアンとメキシカンの装飾が混ざった独特の雰囲気がとてもロマンチックでした。

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オシャレな街灯!

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アールデコ調のベジャス・アルテス宮殿の装飾に、古代のメキシコに見られる造形の人物レリーフがあって、非常に高まった!


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メキシコシティの観光をしていた日、メキシコの大統領がこの国立宮殿に来ていたらしく、この旗の飾りなどは、普段は見られないものだそうな。
周囲はもの凄い警備の警戒態勢で、今まさに宮殿に大統領を乗せたヘリが…というレアな場面に立ち会いました。

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チャプルテペック公園にいたリスしっぽふさふさちゃん!
たっぷりのごはんをもらっていました。


この日は念願の国立人類博物館へ。
ここは写真がめちゃくちゃあるので、私、ミステリーハンターNOZOMIが特別に感動した遺跡をよりぬいて載せて行きますね。

アステカ、マヤなどの代表的な宝物の多くはヨーロッパにあります。
ですが、さすがは遺跡の本拠地メキシコにそびえる国立人類博物館。
図鑑でも見た事の無いような、当時の人々の日常生活が垣間みれるような道具がもりだくさんでした。
展示されているものは所蔵物の数%にしかすぎず、もし次にまたここに来る事があったら、きっとその時には細やかな展示物は別の物になっているのだそうです。

本物のピラミッドやチャック・モールのある遺跡にもめちゃくちゃ行ってみたいけれど、それぞれの文明が遠く離れた遺跡の、当時の煌びやかさを鮮やかに再現したものがリアルなサイズと質感で(おさわりOKなものがたくさん!)一度に体感できた国立人類博物館は、大変感動的な場所でした。

撮影は、もちろん、所蔵物を痛めてしまうので美術館・博物館では基本のNO FLASHです(*^O^*)
解説をして下さったOtaさんのお話を記憶したり、追加で調べたりもしてみましたが、間違った記述があったらごめんなさい!

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オルメカ!巨人だ!

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死神!
畏れの対象だけれど、ちょっと楽しそうに鎮座していてキュート。


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ジャガーの石像と、すごく引きで撮ったアステカ・カレンダー。
顔がどことなく日本の狛犬を可愛くしたようでかわいいなと思っていたら、
ジャガーの石像は、神に捧げた心臓を収納していたものだそうです。


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心臓を捧げよその2(メキシコでも進撃の巨人は大変人気らしいです)。
まさか、チャックモールを目の前にする日が来るなんて。。

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心臓を捧げよその3。
あまりにも有名なチチェンイツァのチャックモールです。

生け贄になることは大変名誉な事だったそうで、
より強く、気高く、珍しい人の心臓ほどレア度が高いとされていました。
神聖な儀式のスポーツでは勝った方のチームの一番強い選手の心臓が捧げられたのだとか。
…もう、もう、言葉に出来ない神秘と魅力に溢れた、アステカ(マヤ、&そこから派生した)文明です。
計り知れない世界や目に見えないものに祈りを捧げながら、必死で生きていたんだなぁ…。

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祈りといえば、面白かったのがテオティワカンの壁画。
これは、水に関係する事で亡くなった人が、あの世で水に仕える存在になり、
またこの世に水をもたらすという考えが描かれたものだそうです。
亡くなった人への想いを自然に宿して、悲しみを癒しながら自然を通して、いとおしい人への思いを馳せていたのかもしれませんね。

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さて!突然ですが、ここでクエスチョンです!

この壁画は、雨の神様(上部)に祈りを捧げているシーンらしいのですが、この横向きの人物が手にしている物は、一体なんでしょう!?
(ちゃらららちゃらららちゃらららちゃららら〜♪ピシュルルル!)

…正解は!

国立人類学博物館職員(吹き替え音声)「これは、神に祈りを捧げているところだよ。その祈りを形にして表現したものなんだ。」

ナレーション「(ここで壁画の詳細、年代等がアナウンスされる)」

NOZOMI「と!いうわけで!正解は、"祈りの形"でした!」

スーパーひとしくん「ハイ!正解は"祈りの形"!残念!全員没シュートに!」

…元ネタ知らない方はごめんなさい。小さな頃からふしぎ発見の大ファンです!
正解した人は

そうなんです。これは、生活用具でも武器でもなく、「この人が祈っている形が、ポワワワワ〜ンと形になったもの」なんです。
それって、、、日本の漫画っぽい…!!!と思いませんか???
漫画表現のありとあらゆる技法を確率させた手塚治虫先生の『三つ目がとおる』では古代文明をモチーフにしたエピソードがたくさん見られます。
もしかしたら手塚治虫先生も、こういった古代の壁画を見ていたかもしれませんね。


〜かわいい!土器土器キュートなアニマル特集〜
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レプリカを売って欲しい可愛さです。
お花を生けたい…たぬき?リスかな?

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うさぎだ!うさぎと…犬?かわいいです。
やはりどことなく、日本のお寺にもいそうな雰囲気がありました。

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ジャガーの入れ物!かわいい!

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なんだこれー!かわいい!かわいい!!!!

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うおおおおー!?!?!?なにもー!!!!めっっちゃ!!!!
かわいいいーーーーー!!!!
となりのがこっち見てるwww

アステカから各地域に広がって行った人々は、その地でまた新たな文化を築いて行くのですが、どの地域にもいくつかはこういう非常に愛くるしい萌え土器が作られていて幸せな気持ちになりました。

…昔の人も、ぜったい「うわー!wこれかわいい〜!」って思いながら作ったよ!


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最後に紹介するのは、コアトリクエという名の、アステカの女神様。
蛇の向かい合う頭に、心臓や手首人の頭、髑髏のネックレスを首から下げ、
蛇のスカートを履いているものすごい女神様。
彼女は豊穣と、生死を象徴しているんだそうです。
いのちのエレメントという重要な役割を受け持つ(飛行機で何度目かの映画"フィフスエレメント"を見た影響です)、非常にスケールの大きな女神様なのでした。

…私も、そんなでっかい女になりたいなぁ!と、この非常にROCKな様子のコアトリクエを目の当たりにして思ったのでした。

水や風、火や、太陽、月、生死、この世の中を包む存在に心を宿し、敬いながら共に共存していくスタンスは、昔ながらの日本の精神にも通じるものがあると感じました。

目の前で生きている人間ではないものに精神を見いだす事って、
実は現代でも私たちは日常的にやっている事だと思うんです。

二次元のデータやモニタや紙の中にいる人物に感動したり萌えたり好きになったり…。
少なくとも私は毎日それをしているよ…!(笑)

メキシコで日本のアニメ文化がとても人気だと体感したのもあり、
ほぼ地球の裏側と遠く離れた場所にある国同士の、そんな精神世界の共通点を見つけるたびに嬉しくなった、そんな体験でした。


いつか、また行きたいな。


メキシコ紀行*その2*文化、歴史、日本との共通点。
おしまい。


メキシコ紀行*その3は「食」につづきます!

NOZOMI


メキシコ紀行*その1『TNT GT9 EXPO』ライヴ編 。出会い、交流、再開。